後からモデルを変更することはできないものの、「別のVMでお客さまのアプリケーションや分析アプリケーションなどを実行すれば、低レイテンシーかつ効率性の高いインフラストラクチャーを実現できる」(森山氏)という。Xモデルでは、アレイ上でVMwareのVMやアプリケーションを直接実行して、データへのアクセスを高速化し、レスポンスタイムを短縮する「AppsON」も利用できる。
新たに発表されたAnytime Upgradeは、従来の保証プログラムであるFuture-Proof Programの構成要素を拡張し、企業の事業成長に応じてストレージを拡張するプログラムだ。
たとえばPowerStoreの上位モデルや新モデルへの更新を希望する顧客はデータを保持したままアップグレードできる。また2台目のアプライアンスを割り引きして提供し、森山氏は「ダウンタイムはなくなり、データ移行計画は必要なくなった。2030年までPowerStoreを使い続けられる」とアピールした。なお、2020年後半にはVMware向けの宣言型ビルトインオートメーションの「PowerOne」の提供を予定しており、将来的にはソフトウェア制御ストレージ(Sofware-Defined Storage:SDS)型のPowerStoreの開発も計画している。
PowerStoreの発表を記念して、PowerStore向け導入サービスである「ProDeploy」を無償提供する「Dell EMC ProDeploy for Enterprise プロモーション」を展開。期間は5月14日から7月31日まで、PowerStoreアプライアンスのグローバル販売台数が450台に達するまでとなる。

PowerStoreの主な特徴(出典:EMCジャパン)