Microsoftは3月、新型コロナウイルスの世界的な大流行が顧客に及ぼす影響を考慮し、各月の第3週と第4週に実施している「Windows 10」向けオプション累積更新プログラムのリリースを一時的に停止すると発表した。同社の関係者が米国時間6月17日に述べたところによると、2020年7月にWindows 10と「Windows Server 1809」以降を対象にそれらのオプション累積更新プログラムのリリースが再開される予定だ。
Microsoftは3月まで、クライアント版とサーバー版のWindowsに対するアップデートやパッチをほぼ毎週というペースでリリースしていた。各月の第1週(「A」週)は通常の場合、「Office」製品のアップデートに当てられている。「B」週は各月の第2週に相当し、その週にはMicrosoftが「Update Tuesday」とも呼ぶアップデートがリリースされている。「C」週と「D」週は各月の第3週と第4週に相当し、MicrosoftはIT部門のプロフェッショナルや管理者に向け、非セキュリティ関連の修正のプレビューを目的としたオプション累積更新プログラムをリリースしている。これらのオプション更新プログラムは自動的にはインストールされない。
非セキュリティ関連の月例更新プログラム(以前は「C」および「D」週リリースとして知られていた)の配信に関するMicrosoftの新しい計画は、従来のものと若干異なる。
Microsoftは今後、これらのオプションリリースを「プレビュー」リリースと呼び、一部のユーザー(Windows 10およびWindows Server 1809以降を使用するユーザー)のみに提供する。IT部門の更新管理を簡素化するという名目で、これらのプレビューリリースは「C」週、つまり各月の第3週にのみ配信される。累積的なセキュリティ更新プログラムは今後も「B」週の「Patch Tuesday」に配信される。
関係者が6月17日に述べたところによると、IT担当者が「Windows Server Update Services」(WSUS)を使用して更新プログラムを管理している場合、Windows 10およびWindows Serverのプレビューや「C」リリースは今後、WSUSチャネルに表示されなくなるという。「Windows Insider」や「Windows Insider Program for Business」を使用している場合は、これらのオプション累積更新プログラムの「in-development」(開発中)バージョンを「B」週に「Release Preview」チャネルで利用できるようになる、とMicrosoftはブログ投稿で述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。