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松岡功の「今週の明言」

日本オラクル三澤社長、NTTデータ本間社長、日本IBM山口社長は入社式で何を語ったか

松岡功

2021-04-02 10:13

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉を幾つか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は特別に、日本オラクル 執行役社長の三澤智光氏、NTTデータ 代表取締役社長の本間洋氏、日本IBM 代表取締役社長の山口明夫氏のお三方が、2021年4月1日に行われたそれぞれの入社式で語ったメッセージを紹介する。

「皆さんにはお客さまに寄り添ってほしいとは思っていません」
(日本オラクル 執行役社長の三澤智光氏)

日本オラクル 執行役社長の三澤智光氏
日本オラクル 執行役社長の三澤智光氏

 日本オラクルの三澤氏が入社式で語ったこの言葉を「明言」として取り上げたのは、スッパリとした内容ながら「えっ、どういうこと?」と思ったからだ。その意味は後ほど明らかにするとして、同氏の入社式での祝辞から、次のメッセージを紹介しておきたい。

 「パンデミックから1年以上が経過し、皆さんもかつて経験したことのないこの状況を不安に思われているかもしれません。ただ、私は明るい兆しが見えてきていると感じています。東京オリンピック聖火リレーが開始され、オリンピック・パラリンピックの開催に向けて前進しています。また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種も着実に増えていくはずです」

 「今の状況が近いうちに大きく変わる可能性があることを認識し、この転換点を境に、必ずデジタルトランスフォーメーション(DX)の動きが加速するはずです。DXを実現するためには、レガシーシステムのモダナイゼーションが必須となります。このレガシーシステム、すなわちミッションクリティカル(MC)システムにおいて、われわれは膨大なインストールベースを有し、間違いなくレガシーシステムのDXに一番近いところにいます」

 「企業の人・もの・金・情報に不可欠なレガシーシステムを支えているということは、社会インフラに直結するところでビジネスをしているということです。そして、社会もわれわれをそういう存在として認識し、期待しているということです。MCシステムを正しく進化させ『オラクルをオラクルでモダナイズして行く』ことこそがミッションであり、このことには無限の可能性があります」

 「よく、『お客さまに寄り添って』という言葉が使われます。この言葉自体は素敵な言葉ですが、皆さんにはお客さまに寄り添ってほしいとは思っていません。なぜなら、われわれはITのプロフェッショナルであり、その専門性を提供していくことこそが価値だからです。皆さんも早くお客さまのクラウドジャーニーを先導することを目指してください」

 以上、筆者が取り上げたいと思った箇所を省略せずに紹介した。冒頭の発言の意味もお分かりいただけただろう。三澤氏の「違和感」に筆者も共感する。ちなみに、「お客さまに寄り添って」という言葉は多くのITベンダーが使っているが、中でも日本マイクロソフトがスローガンとして頻繁に発信している印象が強い。その意味ではライバルへの対抗意識もチラリと垣間見えた、興味深いメッセージだった。

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