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IIJ鈴木会長が長期的視点で取り組みたい「次なるビジネス」とは

松岡功

2021-05-14 10:53

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉を幾つか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、IIJ 代表取締役会長の鈴木幸一氏と、オートデスク 代表取締役社長の織田浩義氏の発言を紹介する。

「間もなく創業30年目に入るが、今後もインターネットの可能性を広げていきたい」
(IIJ 代表取締役会長の鈴木幸一氏)

IIJ 代表取締役会長の鈴木幸一氏
IIJ 代表取締役会長の鈴木幸一氏

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は先頃、2020年度(2021年3月期)の決算と2021年度(2022年3月期)から2023年度(2024年3月期)までの新中期計画を発表した。鈴木氏の冒頭の発言はオンラインでのその発表会見で、2021年12月から創業30年目に入ることを踏まえ、改めてこれまで専業として推進してきたインターネットの可能性に言及したものである。

 IIJの2020年度の決算および新中期計画の内容については同社の発表サイトをご覧いただくとして、ここでは会見での鈴木氏の発言に注目したい。

 同氏は会見の冒頭で、「IIJを創業して日本にインターネットを導入し、専業の会社として磨き上げてきた技術やノウハウには確固たる誇りを持っている。だが、一方で世界に目を向けると、GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)のような巨大な企業がインターネットを基盤として出現した。そうした動きも踏まえながら、2021年12月をもって30年目に入るIIJとして、今後もインターネットの可能性を広げる役目を担いながら、どのように成長していくのか。長期的な発展についてしっかりと考えていきたい」と述べた。

 ちなみに、こうした鈴木氏の思いは、新中期計画の文言の随所に反映されているので、一読してみていただきたい。ここでは、その中でも記されているIIJの経営理念(パーパス)について表1に挙げておきたい。同社のインターネットを軸とした事業にかける意気込みの「息づかい」が感じられるというのが、筆者の印象である。

表1:IIJの経営理念(パーパス)(出典:IIJ)
表1:IIJの経営理念(パーパス)(出典:IIJ)

 そこで、上記の鈴木氏の発言に意を感じたこともあり、「IIJのこれからの成長に向けて、長期的視点で新しく取り組みたいビジネスについてどのようにお考えか」と、会見の質疑応答で聞いてみた。すると、同氏は次のように答えた。

 「言葉にすると新しいビジネスというわけではないが、今後のインターネットの可能性が大きく広がるだろうという観点で言えば、IoTが非常に有望だ。当社でもいち早く着手しているが、この分野は世界的に見てもまだ本格的なビジネスになっていないのが実態だと見ている。しかし、IoTは例えば、全く新しい製造の世界を創るパワーを秘めており、そのポテンシャルは限りなく広がっていくのではないか。しかもIoTの世界が広がれば、クラウドやエッジコンピューティング、セキュリティ、5G(次世代通信規格)など、さまざまな技術の活用も広がっていく。ネットワークの観点から言えば、ラストワンマイルへの対応が大きく広がる。そんな世界に向けて、IIJは先頭を切ってビジネスを進め、社会に貢献していきたい」

 このやりとりで「鈴木節」を引き出せたという手応えを感じた会見だった。

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