Google CloudとSAPは現地時間8月24日、英国の自動車販売大手Inchcapeが、ビジネスクリティカルなSAPのワークロードをGoogle Cloudに移行することを発表した。Inchcapeは、SAPの「RISE with SAP」プログラムの一環として、Google CloudでSAPを運用する最初の英国拠点企業の1社となる。
このパートナーシップにより、Inchcapeのセールス、マーケティング、運用システムやデータなどをクラウドに移行する。同社は、さまざまなデータセットを一元化された安全でスケーラブルなプラットフォームに組み入れる。Google Cloudの人工知能(AI)や機械学習、アナリティクス機能を活用することで、これらのSAPデータを管理、分析し、顧客と製造パートナーにより優れたサービスを提供するためのベースを築くことができるようになる。
「RISE with SAP」プログラムは、サービスとしてのビジネス変革を効果的に提供する。SAPは第2四半期の決算報告で、RISEプログラムに弾みがついていることをアピールした。
Googleは7月、RISE with SAPプログラムの戦略的パートナーとなることを発表している。
Inchcapeの最高デジタル責任者Mark Dearnley氏は、Google CloudとSAPの緊密な関係はRISEプログラムの大きな魅力の1つだと声明の中でコメントしている。
「私たちは究極的に、円滑なRISE with SAPの実装、そして当社が展開するすべての地域で、自動車メーカーと消費者に向け、価値を切り開くことができるようにすることを求めていた。その一方で、150年の歴史を持つ私たちのビジネスを自分たちに適した方法でモダナイズする選択肢と柔軟性も持ち続けたい」(Dearnley氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。