Meta(旧Facebook)は米国時間11月9日、「Open Compute Project」(OCP)の年次カンファレンス「2021 OCP Global Summit」で、同社のデータセンターの次世代型ネットワークハードウェアポートフォリオについて紹介するとともに、同社のデータセンターのネットワークハードウェアをOCPの「Switch Abstraction Interface」(SAI)ベースに移行したことを明らかにした。
Metaのモジュラー型ネットワークスイッチMinipack2
Metaは、同社の新たなオープンネットワーキング機器について以下のように説明している。
ToR(Top of Rack)スイッチの「Wedge 400」と「Wedge 400C」。MetaはBroadcom、Cisco Systemsと協力し、これら2つのToRスイッチを配備した。Wedge 400はBroadcomの「Tomahawk 3 ASIC」を用いており、Wedge 400CはCiscoの「Cisco Silicon One」を利用している。両製品の製造はCelesticaが手掛けている。主なポイントは以下の通りだ。
- いずれのスイッチもフロントパネルにより多くのポートを搭載している。人工知能(AI)や機械学習(ML)アプリケーションのさらなるパフォーマンスを実現する。
- これらのスイッチング容量は12.8Tbpsで、「Wedge 100S」の4倍となっている。
- いずれのスイッチもフィールドリプレーサブル型のCPUシステムを搭載している。
Metaのネットワークスイッチ向けネットワークOSである「Facebook Open Switching System」(FBOSS)は現在、OCPのSAIを大規模に採用している。これにより、さらなるチップベンダーと連携できるようになる。
200Gbps/400Gbpsのデータセンターファブリック。Metaは、同社のデータセンター内で200Gbpsのオプティクス(200G-FR4)を展開しており、400Gbps(400G-FR4)の将来的な展開に向けて取り組んでいる。同社は、モジュラー型のネットワークスイッチである「Minipack2」と、Arista Networksとの提携による「Arista 7388X5」という、2つの次世代200Gファブリックスイッチを開発した。
つまり、Metaは、オープンコンピュートデータセンターの機能を強化し、AIと同社のメタバースを分散型モデルで構築するという計画を推進していくということだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。