Kyndrylは米国時間11月19日、VMwareとの提携を拡大すると発表した。また同日、SAPの運用能力関連の認証を取得したことを明らかにした。
マネージドインフラサービス大手のKyndrylは11月に入り、IBMからの分社化を完了し、その翌週にはMicrosoftとの戦略的パートナーシップを発表している。VMwareとの提供強化は、アプリのモダナイゼーションとマルチクラウドサービスに重点を置いている。またKyndrylは、VMwareとともにイノベーションセンターを設立する。VMwareも最近、Dell Technologiesからスピンオフした。
KyndrylとVMwareの提携強化における要点は以下の通り。
- マルチクラウドのインフラと管理、マネージドアプリケーション、デジタルワークスペースサービス、レジリエンスとセキュリティ、ネットワークとエッジコンピューティングのソリューションに注力していく。
- 専門性と能力、リソースという点で、地域など局所的なレベル、そして世界的なレベルで一貫性を確立している。
- 共同イノベーション拠点「Joint Innovation Lab」(JIL)を設立する。JILのプログラムは、「VMware Tanzu」を用いたアプリのモダナイゼーション、コンテナー、オブザーバビリティー、セキュリティのほか、マルチクラウドソリューションに注力する。
- 提携を強化することで、「VMware Cross-Cloud」サービスをサポートし、複数のクラウド環境に対応する。
またKyndrylは、SAPとのパートナーシップに関して、グローバルなクラウドおよびインフラの運用能力に関するSAP認証を取得したと発表した。この認証は「SAP HANA」、ホスティング、「SAP S/4HANA」ソリューション、「SAP Business Suite」ソリューション、「SAP SuccessFactors」ソリューション、DevOpsなどに関するグローバルな運用能力を対象としている。
Kyndrylはこれまでにも、クラウド配備やプロジェクト管理、マイグレーション、データと人工知能(AI)の統合など、さまざまなSAPサービスを提供している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。