Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、英金融大手Barclaysがプライベートクラウドプラットフォームとして「HPE GreenLake」を選定したと発表した。HPEは、すべてをサービス化して提供する「Everything as a Service」を実現するGreenLakeプラットフォームで、新たな大手顧客を獲得したことになる。
Barclaysのグローバルなプライベートクラウドプラットフォームは、英国、米国、アジアの戦略的な拠点で、仮想デスクトップインフラ(VDI)、SQLデータベース、「Windows Server」と「Linux」などを含む、何千ものアプリと10万以上のワークロードをGreenLakeでホストする。同社はハイブリッドマルチクラウド戦略を採用し、よりパーソナライズされたバンキングエクスペリエンスを実現しようとしている。
また同社は、レガシーなインフラからプライベートクラウドにワークロードを移行する取り組みで「HPE Pointnext Services」を利用し、Barclaysのチームを支援している。
HPEのシニアバイスプレジデントで、英国・アイルランド・中東・南アフリカ担当マネージングディレクターを務めるMarc Waters氏は、「銀行システムは重要な国家のインフラだ。それを支える技術プラットフォームのレジリエンス(回復力)、持続可能性、セキュリティは、パーソナライズされたデジタル体験を実現するために妥協できない基礎的要素といえる」と声明で述べた。「英国に本社を構える世界的な金融サービスの卓越したリーダーであるというBarclaysの立場を考えると、同社にプライベートクラウドを提供するために選ばれたことは光栄だ」(同氏)
HPEは2017年にGreenLakeを立ち上げた。HPE GreenLakeの「エッジからクラウドまでのプラットフォーム」は、オンプレミス、エッジ、コロケーション施設で運用できるクラウドサービスを提供し、デジタルトランスフォーメーションを加速させるための強力な基盤となる。GreenLakeを使用する法人顧客は約1250社で、契約総額は57億ドル(約6500億円)に拡大した。
Gartnerは最近、多くの組織がパブリッククラウドに関心を寄せるなか、ハイブリッドおよびマルチクラウドが依然優勢なクラウドアーキテクチャーだと指摘した。
大手クラウドプロバイダーは、金融サービス分野の顧客獲得に力を入れている。Amazon Web Services(AWS)は最近、大手銀行などをはじめとするメインフレーム顧客のクラウド移行を支援する「AWS Mainframe Migration」を発表した。同社はほかにも、データ管理サービス「Amazon FinSpace」や、Goldman Sachsのデータと「AWS Data Exchange」、Amazon FinSpaceを組み合わせたサービスである「Goldman Sachs Financial Cloud for Data」などの特定分野向けの新サービスを提供する。Microsoftは11月、金融サービス向け「Microsoft Cloud for Financial Services」の一般提供を開始した。IBMとOracleも、金融サービス分野向けにハイブリッドクラウドサービスを提供している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。