「Windows 11」のプレビュービルドに「メモ帳」のタブ機能が導入

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2023-01-23 10:52

 Microsoftは米国時間1月19日、「Windows 11」の「メモ帳」で複数のタブを使用、管理できる新機能のロールアウトを「Windows Insiders」プログラムのテスターに向けて開始したと発表した。

PCに向かう人物

 同社によると、メモ帳のタブ機能はユーザーから最も要望の多かったものだという。同社は以前にも、ユーザーからの要望に応え、Windows 11の「エクスプローラー」にタブ機能を導入した。

 メモ帳にタブ機能が導入されることで、ユーザーは単一のメモ帳ウィンドウ内でタブを用いて複数のファイルを管理/整理したり、タブをドラッグして新たなウィンドウを生成したりできるようになる。また、ファイルを新たなタブとして開くのか、もしくは新たなウィンドウとして開くのかをデフォルトで設定できる。

 タブ機能を搭載したメモ帳は、Windows Insiderプログラムの「Dev」チャネルで「Notepad(バージョン11.2212.33.0)」として利用できる。

 タブを管理するための新たなショートカットキーや、保存していないファイルに対するファイル名とタブ名をコンテンツに応じて自動生成する機能も追加されている。また、編集された内容が保存されていない状態を示すインジケーターも刷新されている。

 Windowsの「インボックスアプリ」担当プリンシパル製品マネージャーリードDave Grochocki氏は、このプレビュー版にはいくつかの問題が含まれており、特定のキーボードショートカットに影響を与える可能性があると警告している。またMicrosoftは、タブ機能を搭載したメモ帳のパフォーマンス向上にも取り組んでいる。なお、インボックスアプリとは、「クロック」や「カレンダー」といった、Windows 11に同梱されているアプリの総称だ。

 Grochocki氏は同社ブログに「今回のアップデートでは、コミュニティーから最も要望が多かった、複数タブのサポートを導入している。これにより、単一のメモ帳ウィンドウ内で、複数のファイルを作成/管理/整理できるようになる」と記している。

 エクスプローラーやブラウザーなどのタブ機能搭載アプリと同様に、メモ帳のタブは、タブを追加するためのプラス(+)アイコンとともにウィンドウの上部に表示される。

 また同氏は、「今回のプレビューには、ユーザー体験に影響を与える可能性のあるいくつかの問題が存在していることを認識している。まず、一部のユーザーは特定のキーボードショートカットで問題に遭遇するかもしれない。また、われわれはメモ帳が当社の求める高い性能と信頼性、互換性を満たし続けられるよう、最適化に取り組んでいるところだ」とも記している

 Microsoftはこれまで、「Windowsターミナル」や「PowerShell」といった開発者向けアプリにタブ機能を追加してきている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]