竹村製作所、クラウドERP「mcframe X」を国内初採用

NO BUDGET

2024-07-02 11:27

 ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)は、竹村製作所がクラウドERPの「mcframe X」(mcX)を国内で初めて採用したと発表した。これにはキッセイコムテックも協力し、2025年度の稼働を目指すという。

 竹村製作所は、水道の凍結を防ぐ不凍栓で国内トップシェアを持つ水の総合メーカー。長年生産管理システムとしてB-EN-Gの「mcframe CS」を利用してきたが、バリューチェーン全体の最適化と企業品質向上のためにクラウドサービスのmcXの導入を決めた。

 mcXは、既存業務を標準プロセスに合わせることで、業務の標準化・高度化、情報集約、リアルタイム化を実現し、経営の可視化と迅速な意思決定を促進するクラウドサービスになる。

 B-EN-Gの「mcframe」シリーズは、永続保守による長期利用でシステム導入効果を高めることで、組立加工からプロセスまで幅広い製造業で利用されてきたパッケージソリューションとなっている。

 mcXは、そのコンセプトと導入経験で培ったナレッジを生かしてクラウドサービスとして提供される。開発画面では、ノーコード/ローコードで実装できるように分かりやすさにこだわり、ドラッグ&ドロップ操作で条件や処理を追加でき、ワンクリックでウェブガイドにアクセスできるといった工夫が施されている。

 また、クラウドサービスでありながらカスタマイズ可能で、カスタマイズとアップグレードの両立を実現するために、最新のクラウド技術を活用して、変化に対応できるアーキテクチャーを採用しているとのこと。ビジネスロジックを追加・拡張するプラグインやAPI層を拡充することで、コアとなる標準機能に手を入れることなく、カスタマイズできる。ユーザーインタフェースも使いやすさを考慮しており、ユーザーの好みに合わせて細かく設定できるとしている。

 mcXについて竹村製作所は、製造業に特化しており、また国産のサービスであることを評価した。加えてSaaSによるセキュリティの信頼性やシステムの可用性、他システムとの連携による拡張性などについても高く評価している。さらにSaaSでありながら、業界や製品による固有要件にも対応可能な柔軟性も採用の決め手となった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガで解説!情シスが悩む「Microsoft 365/Copilot」の有効活用に役立つ支援策

  2. 運用管理

    データベース管理の課題を一挙に解決!効率化と柔軟性を両立する新しいアプローチとは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    セキュリティに対する意識や対策状況の違いが浮き彫り--日米豪における情報セキュリティの実態を調査

  5. ビジネスアプリケーション

    AIエージェントの課題に対応、生成AIの活用を推進するための5つのデータガバナンス戦略

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]