NEC、外部システムとの連携機能を強化した高速文書閲覧ソフトの新バージョンを発表

柴田克己(編集部)

2006-05-19 13:00

 日本電気(NEC)は、同社の高速文書閲覧ソフトウェアの新バージョンである「DocumentSkipper(ドキュメントスキッパー) Ver.3.1」を5月31日に出荷開始すると発表した。新バージョンでは主に外部の文書管理システムなどとの連携に関する機能が強化されているという。

 DocumentSkipperは、サーバに蓄積された新聞や書籍、マニュアル、カタログ、図面などを画像としてクライアントPCに配信し、ページをめくる感覚で高速かつ連続して閲覧したり、画質を損なわずに読みたい個所の拡大表示などを行えるソフトウェア。画像圧縮方式にはJPEG2000を採用しており、閲覧に独自のビューワソフトウェアを使用することによって、高速な画像表示と高画質での拡大表示を可能としている。

 画像化された文書をクライアント側に保存することなく閲覧できることや、サーバ側で制御できる印刷制限機能を備えることから、電子文書の機密情報の漏えい防止や、著作権保護の必要なデータの配信などに利用できる。画像へ変換した文書の全文検索も可能で、PDF形式のファイルをJPEG2000へ変換するためのツールもオプションとして用意されている。ビューワソフトウェアはActiveXプラグインの形式でも提供されており、Internet Explorer上でも利用できる。

 新バージョンでは、主に外部の文書管理ソフトや複合機などとの連携機能を実現するための「DocumentSkipperコネクタキット」が強化されているという。外部システム上の文書をJPEG2000形式に変換し、DocumentSkipperに自動的に登録可能なアプリケーションを開発できるほか、新バージョンでは変換された文書に対する全文検索を可能にするインターフェースも併せて提供される。

 また、より大規模なシステムとの連携に対応するため、従来から提供されていたWindows向けのものに加え、HP-UX上で動作するアプリケーション向けの連携インターフェースも提供される。動作環境としては、Microsoft SQL Server 2005、Windows Server 2003を新たにサポートする。

 DocumentSkipper Ver.3.1の価格は30万円(税別)より。月額保守料金は3800円(税別)より。

DocumentSkipper画像 DocumentSkiperでは、サーバ上に保存されたJPEG2000形式の画像データを高速で閲覧できる。登録時のOCR処理により文書の全文検索も可能だ。

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