シスコはこのほど、東京ミッドタウンにおいて、基幹ネットワークと公衆無線LANインフラの構築にシスコ製品が採用されたことを発表した。
東京ミッドタウンは、三井不動産が開発を手掛け、六本木交差点近くにオープンした複合都市。幹線に10Gbpsの光ファイバを複数通し、従来はビル管理や空調などそれぞれに独立していたシステムをIPによるオープン化を通じて集中化し、将来的なメンテナンスの手間やコストの増加を防ぎながら一元管理できるようなネットワーク設計の下、シスコ製品を導入した。
オフィス部分の企業内のデータ通信やIPフォンで利用されるだけでなく、共用部分やショップエリア、さらには屋外のミッドタウン・ガーデンに広がるインターネット接続用の公衆無線LAN接続サービスのインフラとしても利用されている。
有線ネットワークコアスイッチには「Cisco Catalyst6500」シリーズ、無線ネットワークには「Cisco Aironet」シリーズ、ワイヤレスLANを管理するソリューションとしてワイヤレスLANコントローラなどが導入された。
大規模ワイヤレスネットワークを実現するため、アクセスポイントだけで構成する自律分散型の構成ではなく、アクセスポイントをワイヤレスLANコントローラや、ワイヤレスLANコントローラ管理ソフトウェア(Wireless Controller System:WCS)で束ねて管理する集中管理型の構成にし、電波の常時最適化や、経常的な監視情報の提供を行っている。