業界タイムマシン19XX--Trip8:グループウェア市場を作ったLotus Notes - 4/5

大河原克行

2007-08-10 12:00

 ……ようこそ、「業界タイムマシン」のコックピットへ。私は、ナビゲーターの大河原克行です。このコーナーでは毎回、IT業界の歴史を、当時の写真を交えながらご紹介していきます。
 動きの速いIT業界に身を置いていると、はるか昔と思っていたことが、実は、つい最近のことだったという、ちょっとしたタイムトリップのような体験をすることがあります。「日進月歩」ならぬ「秒進分歩」ともいわれるIT業界。時の濁流の上澄みを、そっとすくい上げてみましょう。
 さて、今回のテーマは、「グループウェア市場を作ったLotus Notes」です。
 「グループウェア」という言葉すら定着していなかった1989年に発表された「Lotus Notes」は、コミュニケーションツールあるいは、ワークグループソフトとも表現され、発売と同時にPricewaterhouseが1万本の導入を決定するなど、北米市場において鳴り物入りでデビューしました。そうした大手企業での導入実績を引っさげて、1993年には日本に上陸。現在でも、グループウェア市場において、リーダー的存在を担っています。今回は、Lotus Notesの日本上陸当時の様子を振り返ってみましょう。
 それではこれから、あなたをIT業界の過去へと誘います……。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)
 これは、個人ユーザー向けとして発売された「Lotus Notes パーソナル R4.6日本語版」の画面。Notes R4.6は、日本でも数多くのユーザーが、長年に渡って利用してきたバージョンであることから、この画面に見覚えがある読者も多いだろう。同バージョンは、2003年1月にサポート期間が終了するとしていたが、後継製品となるNotes R5が発表されてから3年半を経過した2002年12月の時点でも、国内Notesユーザーの35%が「R4.6」を利用しているという状況。Notes R5では、移行ツールの提供が遅れたこと、前バージョンとの互換性が低かったこと、ライセンス制度の大幅な変更といった点がユーザーの移行を妨げる原因になった。日本IBMでは、2002年10月に投入した「Notes 6」の発売にあわせて、「4.6」から「Notes 6」への移行を最重点課題にするといった異例の措置をとっていた。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

 これは、個人ユーザー向けとして発売された「Lotus Notes パーソナル R4.6日本語版」の画面。Notes R4.6は、日本でも数多くのユーザーが、長年に渡って利用してきたバージョンであることから、この画面に見覚えがある読者も多いだろう。同バージョンは、2003年1月にサポート期間が終了するとしていたが、後継製品となるNotes R5が発表されてから3年半を経過した2002年12月の時点でも、国内Notesユーザーの35%が「R4.6」を利用しているという状況。Notes R5では、移行ツールの提供が遅れたこと、前バージョンとの互換性が低かったこと、ライセンス制度の大幅な変更といった点がユーザーの移行を妨げる原因になった。日本IBMでは、2002年10月に投入した「Notes 6」の発売にあわせて、「4.6」から「Notes 6」への移行を最重点課題にするといった異例の措置をとっていた。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

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