データベースと言ってもいろいろ、全部いえますか?

鈴木浩司(日本オラクル) 2007年09月11日 17時19分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 前回では、データを置く位置や複数人での利用において、ファイルシステムとデータベースとの違いをお話しながら、データベースを使う利点についてお話しました。今回からデータベースとはどういうものなのかを少しずつ具体的にお話ししていきたいと思います。

 情報の集合そのものをデータベースともいいますが、この連載では、コンピュータ上でのデータベースを構築するために必要な機能(運用や管理)を備えたソフトウェアである、データベース管理システム(Database Management System:以下、DBMS)について話をしていきます。

 DBMSはデータを「ある一定の規則」に基づいて管理し、必要な時にそのデータを情報として利用できるような仕組みを備えています。DBMSの機能などの解説は次回に譲るとして、今回はこの「ある一定の規則」についてお話したいと思います。ひとことにデータベースと言っても、「ある一定の規則」によって様々な種類に分けられます。

ある一定の規則:データモデルとは

 規則、と言ってしまいますとちょっと難しい感じがしてしまいますので、データとデータをどう表現しているものかと考えてください。いわば、データの構造です。

 世の中にデータベースはたくさんあります。格納するデータの内容は違っていても、共通基盤となるデータの構造は同じです。このデータ構造を「データモデル」と呼びます。

 現在、広く利用されているデータモデルはリレーショナル・データモデルと呼ばれるデータモデルです。

 ほかの主なデータモデルとして、階層型データモデル、ネットワーク型データモデルがあります。さらに様々なデータモデルがありますが、ここでは有名なこの3つのデータモデルを利用しているデータベースについてお話します。

 なぜリレーショナル型が最も利用されるようになったのか?―その理由がわかりやすいように、まずは階層型やネットワーク型からお話ししましょう。

階層型データベース

 階層型データモデルに基づいてデータを管理するデータベースです。階層型データモデルは、最も古くからあるデータモデルで、データとデータとの関係を「木構造」で表現しています。図1を見てください。

図1:階層型データベース

 このように一番上に親のデータがあり、その下に子のデータがぶらさがっているデータ構造になっています。図1のような会社の組織図がイメージしやすいのではないでしょうか。ここで重要なことは、「階層型データモデルではデータは常に親子(1対多)の関係でなければならない」ということです。そうなると、場合によっては都合の悪いことがありませんか?

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
開発

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]