USEN、CRMとERPの業務プロセス連携の基幹システムでオラクル製品を採用

田中好伸(編集部)

2007-10-09 21:55

(本文)

 日本オラクルは10月9日、USENが大型基幹システム構築に向けて、オラクルの通信業界向け業務アプリケーション製品群「Oracle Communications Industry Suite」(CIS)とSOAのアプリケーション統合基盤「Oracle Applications Integration Architecture」(AIA)を採用決定したことを発表した。

 採用されたのは、CISのERP「Oracle E-Business Suite 11i.10」とCRM「Siebel 8」、「Oracle E-Business Suite」(EBS)、「Siebel」の業務プロセス連携を実現する統合基盤であるAIAのプロセス統合パック、システム基盤として「Oracle Fusion Middleware」(OFM)と「Oracle Database 10g」となっている。USENグループ各社を対象に、10月から構築作業を開始し、2008年9月に稼働予定となっている。

 USENグループの音楽放送事業、カラオケ事業、映像・コンテンツ事業、業務用システム事業を対象に、Siebelによるフィールドサービスシステム、契約管理システムと、EBSによる財務会計システム、購買在庫管理システムが構築される。

 さらにAIAのプロセス統合パックで、SiebelとEBS、さらには既存のシステムとの業務プロセス連携も実装する。USENでは対象業務のカバレッジ性と先進的なテクノロジーの点を評価して、CISの採用を決定したという。

 USENグループのITインフラは各事業、各グループ企業で個別のシステムが運用されているため、システムの統合とそれに伴う技術面、コスト面、時間といった問題点の解決が課題となっていた。

 今回、オラクル製品を全面的に採用することでグループ内のITインフラを効率的に統合し、またシステムの適用範囲をERPからCRMにまで拡張し、グループ内の相乗効果を速やかに創出するITインフラの構築に着手することにした。

 CISは、通信・メディア業界に特化した業務アプリケーション製品群。CRM製品であるSiebelの通信業界向け顧客管理アプリケーションの最新版となる「Siebel Communications」、旧「PORTAL」である請求、収益管理のアプリケーション「Oracle Communications Billing and Revenue Management」、通信網運用支援システム(Operation Support System:OSS)でのサービス受注から開通までのプロセスを支援するアプリケーション「MetaSolv」、EBSの通信業界向けソリューションである「Network Asset Lifecycle Management」などが含まれる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]