Microsoftのベータテスターの多くが先週、コード名を「Albany」と称する新製品をテストするための謎めいた招待状を受け取って以来、Albanyとは具体的に何であるかをめぐり、推測ゲームが始まった。
招待されたテスターたちはAlbanyのコードをまだ受け取っていないが、Albanyが具体的に何であるかについての諸説はかなり絞り込まれてきた。今ではAlbanyとはMicrosoftがGoogle Docsを食い止めようとする最新の試みらしいと言われているようだ――少なくとも消費者市場ではそうである(Google Docsが最も強い市場だ)。
先週一部のテスターが、Albanyは「Microsoft Works」の周辺で構築された何らかの家庭用の「Software+Services」タイプのバンドルかもしれないと思うと筆者に伝えていた。しかし今ではテスターたちは、Albanyはむしろ、Microsoftによる既存3製品の新バージョンのバンドルとなりそうだと考えている。
ある筋によると、Albanyの3つのコンポーネントとは、「Windows Live OneCare」「Office Live Workspace」そして「Office Home and Student Edition」であるという。Microsoftはこの3つの不特定の製品またはサービスのバンドルを「ValueBox」と称しており、Albanyが最終的には小売店でひとつのボックスにまとめて販売されることを示唆しているとテスターたちは述べている。
(あるテスターが提供したベータ版へのサインアップのスクリーンショットをみると、ValueBoxは少なくともAlbanyの最終的な名称の一部をなすかもしれない。このようにされている:「ValueBoxではMicrosoftによる3つの重要な製品とサービスをひとつにまとめ、住宅用PCユーザーの共通のニーズを満たす。」)
Microsoft関係者はAlbanyが何であるかについてコメントするのを控えた。しかし元OfficeとOneCareのテスターに送られた本ベータ版への招待状はこのように述べていた:
「Albanyは住宅用PCユーザーを対象としており、PCコンシューマの最も一般的なニーズを満たすMicrosoftのソフトウェアとサービスを含むほか、簡単でシンプルな体験を作り出す新機能が加えられた。Albanyは企業顧客ではなく、消費者用に設計されているために、このベータ版は住宅用PCにインストーすることを推奨する。もっともこれは必要条件ではない。」
MicrosoftがOffice Live Workspace(Office用のコラボレーションサービスのアドオン)にとって最大のユーザー基盤のひとつが学生であると発見したことを踏まえると、同社がそのサービスをGoogle Docsに対抗する以上のものとする方法をテストしているとしてもさほど不思議ではない。Officeの特定バージョンをAlbanyスイートの一部とすることで、Microsoftはまた、提案されたソリューションの「ソフトウェア」要素を維持しようとするかもしれない。
AlbanyがOffice Home and Student Edition、OneCare、そしてOffice Live Workspaceのバンドルだとすれば、読者は関心を持つか?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ