Oracleは過去数年間にわたって、存在するほとんどすべての企業向けソフトウェア企業を買収してきたといってもいいほどだが、データベース関連のベンダーの買収は、SleepycatやInnoDBなどがあるものの、比較的少なかった。とはいえ、大規模なアプリケーション事業がデータベース事業を推進する原動力となっているので問題はないようで、現在、同社はデータベース市場で44%にまでシェアを伸ばしている。
Sun Microsystemsは、サーバ数無制限の定額料金体系を適用するという「MySQL」の強気の価格設定で、Oracleの勢いを止めようとしているが、短期的にはOracleの真のライバルはMicrosoftとIBMだ。
Oracleが現在、データベースを擁するIBMのシェアに食い込み、IBMに好意的な企業へと進出できているのか、ぜひデータで確認したいものだ。IBMはこれまで顧客管理に非常に成功してきたので、Oracleが法人市場でIBMのシェアを奪っているとすれば驚かざるを得ない。だが、Oracleは現在、PeopleSoftやBEA Systemsなどの買収によって法人市場に非常に多くの足がかりを得ているため、データベース市場とアプリケーション市場でシェアを伸ばす態勢を整えていることは、ほぼ間違いない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ