MySQLはMicrosoftの提携企業であるのと同時に、競合関係にあることはご存知の通りだ。そのMySQLを所有するSun Microsystemsを買収する計画をOracleが発表しており、ここにきて競合色が強まっている。
このような背景を考えると、MicrosoftがMySQLから自社データベース「SQL Server」と/または「SQL Azure」(クラウドホスティング版データベース)に容易に移行できるツールを準備したとしても不思議ではない。このツールは現在、初期テスト段階(CTP:コミュニティテクノロジープレビュー1)にあり、MicrosoftのDownload Centerからダウンロードできる。
MySQLマイグレーションツールは「Microsoft SQL Server Migration Assistant(SSMA)」ツールキットの一部となる。MicrosoftのData Platform Insiderブログでは、以下のように記している。
SSMAファミリーに追加された新機能であるMySQL向けのCTPバージョン1は、MySQLからSQL Serverへ、スキーマとデータのマイグレーションを自動化するとともに、マイグレーションにあたっての評価も提供する。同ツールは無料でダウンロードできる。
「SQL Server 2008」に対応するMySQLマイグレーションツールは、「MySQL 4.1」「MySQL 5.0」「MySQL 5.1」をサポートする。「SQL Server 2005」に対応するバージョンも、MySQL 4.1と5.0、5.1をサポートする。
OracleのSun/MySQL買収が成立すれば、今度はOracleがSQL ServerからMySQLにマイグレーションできるツールを提供する可能性がありそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ