シスコシステムズ合同会社(シスコ)は1月20日、インターネットイニシアティブ(IIJ)が同社のMVNO(Mobile Virtual Network Operator)方式によるモバイルデータ通信サービス「IIJモバイル」用のサービス設備としてCisco GGSN(Gateway GPRS Support Node)を採用したと発表した。
Cisco GGSNはモバイルユーザーにインターネットや企業VPNなどへのIPの接続性を提供する役割を担い、移動体通信事業者との接続方式をレイヤ2接続にすることにより、認証や課金など、サービス提供に柔軟性を持たせることが可能となる。また、通信の品質制御を実現し、ネットワークの使用効率を向上できるとする。
Cisco GGSNは、Cisco 7600ルータで動作するサービスモジュール、Service Application Module for IP(SAMI)プラットフォームをベースに構築されており、ファストイーサネット、ギガビットイーサネット、ATM、フレームリレーといったインターフェースをサポートする。その他のサービスモジュールを組み合わせることにより、各種サービスの統合を実現することも可能という。
MVNOおよび移動体通信事業者は同社のGPRS製品やモバイル関連ソリューションを導入することにより、IPデータトラフィックの内容に応じたフレキシブルな課金形態、ユーザ属性に応じたフィルタリング機能、企業向けVPNサービスの提供など、多様な形態のデータサービスを展開できるとしている。