東芝ソリューションは2月24日、SaaS型情報活用ソリューション「Eiplaza」を3月より販売開始すると発表した。
Eiplazaは、ファイル共有機能の「Eiplaza/FS」、文書管理機能の「Eiplaza/DM」、コミュニティ機能の「Eiplaza/CM」、翻訳機能の「Eiplaza/MT」の4つから構成され、いずれもSaaSとして提供される。
東芝ソリューションによれば、Eiplazaは同社が長年培ってきた日本語処理・自然言語処理技術、文字・画像認識技術、XML技術などのコア技術をもとに、企業の情報活用で必須となるファイルサーバ、文書保管・検索、コミュニティ機能、高度な翻訳やテキスト分類、テキスト分析機能といった、幅広い情報活用機能をラインアップしているという。
利用者はこれらのラインアップから、業務の流れの中で必要なものを自由に選択し、組み合わせて利用できる。これにより、コンプライアンスに対応した文書の生成・管理・活用などが容易になるとしている。
またEiplazaは、データのバックアップやアプリケーションへのパッチ適用など、システム管理者が従来行っていた作業を含んでサービスとして提供される。これにより、今まで手間のかかっていた運用管理作業が大幅に軽減されるとしている。
東芝ソリューションでは、ガバナンス、リスク、コンプライアンス対応が必須となった昨今、業務プロセスの明確化と成果物の記録などの要求に対して、業務で使われる情報を効率よく蓄積・管理し、全社で共有できる情報活用システムが有効だとする。しかし同時に、全社レベルでのシステム一括導入は初期投資が大きくなるため、初期コストを抑え、段階的に導入したいという要望が挙っているとしている。
同社は、ナレッジマネジメント支援システム「KnowledgeMeister」をはじめとする情報活用ソリューションを提供しており、今回、EiplazaをSaaSの形態で提供することにより、ハードウェア資産などの初期コストを抑え、必要な規模で段階的な導入が可能になるとしている。今後はさらに、規程管理や内部統制など、当社で実績のある業務システムをSaaS化し、順次ラインアップを強化していく予定という。