NECとSAPジャパンは8月3日、ビジネスインテリジェンス(BI)領域において、協業契約を締結したと発表した。
今回の協業は、NECの中堅企業向けERPパッケージソフトウェア「EXPLANNERシリーズ」に標準BI機能として、SAPの「SAP BusinessObjects Business Intelligence(BI)solutions」を搭載するというもの。ERPパッケージに同BI製品を標準搭載するのは国内初という。
EXPLANNERシリーズは、業種を問わず共通で利用できる販売・会計・人事・給与などの基幹業務領域を対象とする「EXPLANNER/Ai」をはじめ、製造業界・建設業界・食品業界など幅広い業種や業務に対応するラインアップを持つ。NECでは、これまでSAP BusinessObjects BI solutionsを用いたシステム構築実績も数多く持つという。
今回、EXPLANNERシリーズに標準搭載されるのは、シンプルな検索機能で情報をナビゲートする「SAP BusinessObjects Explorer」、動的ダッシュボード機能を提供する「SAP Crystal Dashboard Design, departmental edition」、自由分析・多次元分析を行える「SAP BusinessObjects Web Intelligence」、さまざまなデータソースから定型帳票を作成する「SAP Crystal Reports」の4つの主要機能。
NECとSAPジャパンは、今後BI領域において、両社共同でマーケティング、プロモーション、顧客への提案、システムの構築支援および導入支援サービスを提供する予定。また、EXPLANNERで収集されたデータの活用を想定したオンサイトおよびオンラインのBIトレーニングコースも用意するとしている。
NECは、今後3年間で2000社の中堅企業に対して、SAP BusinessObjects BI solutionsを標準搭載したEXPLANNERシリーズの販売を目指すという。