会社で「君の力が必要だ!」と言われるための10の方法

富永恭子(ロビンソン) 2010年09月30日 12時38分

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 経済不況が続く中で、企業の雇用にも変化が生じている。新卒の就職事情の厳しさは連日のように報道されており、さらには某大手IT企業の大々的な正社員削減のうわさを耳にし、会社に入ってからも安穏とはしていられない時代になってきたと感じている人も多いことだろう。

 こうした状況の中で生き残るための条件はひとつ。それは「会社に必要とされる人材であれ」ということだ。今回は、会社の中で自分の存在価値を高めるためにはどうすればいいかについて考えてみる。

 過去の連載も合わせてご覧ください。(編集部)

#1:カビの生えた成功体験は捨てる

 過去の成功にいつまでもしがみついていないで、それを捨てる勇気を持つべきだ。仕事における「成功」とは、そのときどきのニーズに的確に応えた結果だ。しかし、要求や要望、やるべきことは常に変化している。過去の成功体験は、参照すべき事例であって、マニュアルではない。だから、発想や行動からヒントを得られることはあっても、そのとおりに物事を進めたからといって、次も同じように成功するとは限らない。

 また、会社が必要としているのは、勇気をもって戦場へ挑む戦士であって、腰にぶら下げた戦利品に足を取られ、チャンスをものに出来ずに後塵を拝する過去の英雄ではない。カビの生えた成功体験を捨てることで、現実を直視し、常に挑戦する姿勢を持って、前に進まなくてはならない。

 ドラッカーが著書「明日を支配するもの」の中で提唱している「集中と選択」はあまりにも有名だが、そこで氏は「戦略とは捨てる勇気だ」とも言っている。その「捨てるべきもの」の筆頭として、「根拠のないプライド」「思い出となってしまった成功物語」「アカやシミとなってしまった精神論」などを挙げ、改革を阻害するのは、物理的なものや制度以上に心理的な要素が大きいとしている。これは、経営者だけではなく、現場に立つ個人にも充分当てはまることだ。

#2:現場の変化を素早く察知する

 人に先んじて行動するには、これから起きる「変化の兆し」を察知できなければならない。そして、そのためには「データ至上主義」になってはならない。もちろんデータは、物事を判断する際に役に立つ。しかし、すべてのデータは、過去の成果(結果)であり、情報の内容は取捨選択されているものであることを忘れてはならない。さらにデータ収集の継続性を重視するため、収集の基準が「過去に必要だったもの」であったりもする。

 「変化の兆し」を探るために必要なのは「定性的(質的)調査」で、これを得るには、実験や観察、インタビューや会話の分析、各種フィールドワークなどの実地検分しかない。つまり、客先や取引先、関連する他の部署に自ら赴いて情報収集し、「見る」「聞く」「感じる」など、五感を通して変化を察知する以外にないということだ。変化の兆しは会議室では見つからない。変化は常に「現場」で起こるのだということを忘れないでおこう。

#3:「現象」から「事実」を見極める

 私たちは月の美しさを愛でこそすれ、その月が、三日月から半月になり、さらに満月になったからといって驚いたりはしない。それは、月が太陽の光を反射して輝いていることを知っているし、見えない部分は地球の影になっているだけで、ちゃんと「丸い月」が存在していることも知っているからだ。三日月や半月は「現象」であって「事実」ではない。つまり私たちは、月に関して言えば、現象がすべて見たままに正しいわけではなく、また月の実体を表しているわけではないことを知っている。

 しかし、月が球体であるという「事実」も、「現象」に対するさまざまな調査や研究と、それを確認するための「実験」によって証明されたものだ。仕事も同様で、ただ「現象」を眺めているだけでは「事実」を得ることはできない。成果が上がらない場合、それは結果(現象)であって、原因(事実)ではない。

 今後、同じ失敗を繰り返さないためには、本当の原因を見極める必要がある。これは、好調なときも同じで、真の原因を知らなければ、ただの“まぐれ”にすぎず、それを継続させることができない。自らを成長させていくためには、結果の中から「現象」を収集し、さらにそれらを正しく分析して、「事実は何か」を判断する必要がある。

#4:1つだけ飛び抜けた強みを持つ

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