ITプロフェッショナルが取るべき資格ベスト10--2012年版 - (page 3)

Erik Eckel (TechRepublic) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2012-04-11 07:30

8.ACSP

 Appleを取り巻くエネルギーには、使って楽しいタブレットデバイスや、直感的なスマートフォン、驚くべき株価以上のものがある。同社は市場シェアを伸ばし続けており、PCメーカーに比べ10倍から12倍の数のコンピュータを出荷している。

 「ACSP(Apple Certified Support Professional)」の資格は、ITプロフェッショナルが「Mac OS X」クライアントのサポートに習熟していることを示すものだ。エンジニア、特にMacに遭遇する機会が多くなっているWindowsのサポート技術者や管理者には、このAppleの技術サポート担当者向け資格の取得は役に立つだろう。その恩恵には、履歴書の武器になるというだけでなく、Macクライアントのインストール、設定、トラブルシューティング、保守に関するAppleの公式プロセスを理解することも含まれる。

9.Network+、A+

 確かに、CompTIAの「Network+」と「A+」の資格は、厳密に言えば違う資格だ。しかし、これらはどちらも、すべてのITプロフェッショナルが完全に理解する必要がある、絶対的な基礎をテストする重要な資格だ。

 実際、すべてのITプロフェッショナルは、履歴書にこの両方の資格を載せるべきだという話がある。CompTIAは業界で尊重されている、ベンダー中立的な組織であり(ベンダーからの支援は受けているが)、妥当性の高い資格を開発し、管理し続けている。Network+およびA+の試験で問われるネットワーク、ハードウェア、ソフトウェアに関するスキルは、自尊心を持っているすべての技術者が習得しているべき基本であり、業務の予算策定を行うにも、クライアントマシンを配置するにも、サイト単位の移行を実行するにも、セキュリティについて監督するにも、ネットワークやサーバを管理するにも必要なものだ。

10.CompTIA Healthcare IT Technician

 高齢化が進む中、(特に)米国のITプロフェッショナルはCompTIAの「Healthcare IT Technician」の資格を取ることを考えるべきだ。製造業で働いている人にとっては、この資格は役に立たないかもしれない。しかし、製造業は従業員を一時解雇することも多い。そして、健康関連のものを作っている業界も多い。

 何を言おうとしているか分かるだろうか。

 健康関連技術への関心はほとんど他に例を見ないほど高い。自分が住んでいる町を見回してみるといい。景気後退の中、成長しているのは何であろうか。新しい本屋は増えているだろうか。新しい一戸建て住宅は?新しい工業団地は見られるだろうか。

 どれも疑わしい。読者も多くの人と同じように、新たな医療サービスオフィス、応急処置センター、病院、外来患者用施設、歯科医、その他の同様の健康関連のビジネスが増えているのを見かけているのではないだろうか。

 それらはすべてITのサポートを必要としている。将来に備えて優位な地位を築きたいサポート技術者、管理者、エンジニア、マネージャー、そして特にコンサルタントは、ヘルスケア技術の規制要件、組織行動、技術的なプロセス、医療ビジネスの運営、セキュリティ要件などに関して熟練していることを証明すればよいであろう。ITプロフェッショナルは、時間とともに価値が下がってしまうのである。それは確かなことだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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