社会インフラ事業が堅調な東芝、重電が安定支える三菱電機 - (page 3)

大河原克行

2012-05-18 20:20

 三菱電機は、2011年度の連結売上高が前年比0.2%減の3兆6394億円、営業利益は3.6%減の2254億円、税引前利益が6.6%増の2240億円、当期純利益が10.0%減の1120億円となった。

 三菱電機も日立製作所や東芝と同様に、重電関連の安定した収益性が業績を支えた格好だ。

 重電システムは、売上高が前年並の1兆271億円、営業利益は18億円増の849億円。電力事業の国内の伸長や海外での大口案件の受注のほか、ビル事業では中国およびASEANにおける昇降機の需要増加、中国および韓国向けの大口案件の計上などがプラスとなっている。

 また、産業メカトロニクスでは、売上高が前年比6%増の9783億円、営業利益は11億円増の1011億円となり、FAシステム事業でのアジアを中心としたスマートフォンおよびタブレットPC関連需要、自動車機器事業における中国およびインドなどの新興国市場の拡大や北米市場の回復が貢献している。

 さらに、情報通信システムでは、売上高が前年比6%増の5163億円、営業利益は75億円増の213億円となり、通信インフラ機器などの需要増加や光海底ケーブル陸上端局装置の大口案件を受注した通信事業、システムインテグレーション事業、ネットワークおよびシステム運用事業が伸長した情報システム・サービス事業が貢献した。

 電子デバイスも産業用や民生用、自動車用、電鉄用パワー半導体の増加による半導体事業の好調ぶりや、産業用途や車載用途製品の需要増加が貢献した液晶事業によって、前年比14%増という売り上げ伸長をみせている。

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