#4:Adobe Flash
ほんの数年前には、Flashが存在しないウェブの世界など想像することすらできなかった。Flashはそれほどまでに普及していたのである。Flashは今もさまざまなところで利用されているとはいうものの、リッチなウェブコンテンツを作成するためのナンバーワンツールという座はHTML5に脅かされるようになってきている。それでも、既存のFlashコンテンツは今後何年にも渡って生き残り、保守や拡張が行われていくはずだ。このため、HTML5がFlashを完全に置き換えるのは、しばらく先のことになるだろう。
#5:C
Cはごく最近まで、アプリケーション開発言語という役割から徐々に撤退し、ハードウェア機器のドライバやオペレーティングシステムの開発に特化するようになっていた。そういった状況のなか、「iPhone」(そして後には「iPad」)の登場によって、CのスーパーセットであるObjective-Cが急速に世の中に浸透することになった。この数年間を振り返ると、ものすごい数の人々がCを学習し、膨大な数の最新アプリケーションを記述してきている。Cは見事な復活を遂げたわけである!「iOS」人気のおかげで、Cは今後もしばらくの間、アプリケーション開発に使われていくはずだ。
#6:FORTRAN
プログラミング言語を人間にたとえると、FORTRANはCOBOLの叔母さんにあたる、口うるさい未婚女性といったところだろう。しかしCOBOLと同様に、FORTRANはある種の業界や分野で好まれてきた言語であり、記述されたコードも半端な量ではないため、そういったコードの置き換えはまったくもって不可能と言える。COBOLによって銀行の運営が成り立っており、FORTRANによって気象予測といったものが可能になっているのだ。
#7:SQL
SQLは一風変わった状況にあると言えるだろう。SQLを使用するデータベースはいまだにさまざまなところで運用されており、SQLしか選択肢がないという場合もしばしばある。このため、SQL言語自体が色々なところで使われているという事実も驚くには値しない。驚くべきは、多くの開発者がいまだに大量のSQLコードを記述し続けているということだ。HibernateやEntity FrameworkといったORMや、ActiveRecordやLINQといったその他のシステムに代表されるさまざまなデータベース抽象化システムが利用できるにもかかわらず、なぜアプリケーションにSQLを埋め込むのだろうか?SQLを直接記述するのは当たり前ではなく、(非常にまれな)例外であるべきにもかかわらず、多くの開発者は何かしら理由をつけてSQLを記述しようとする。もっとも、開発者たちが明日からSQLコードの直接記述を行わなくなったとしても、システムによる自動生成は行われ続けるだろう。