全盛期を過ぎても生き残り続ける10の開発テクノロジ - (page 3)

Justin James (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2012-07-06 07:30

#8:ASP.NETのWebフォーム

 ASP.NETがリリースされた当初、従来のデスクトップアプリケーション開発者から見てウェブ開発をできる限り馴染みあるものにするという難題がWebフォームに求められていた。さらに、Webフォームはモデル全体をまったく新しいものに作り変えながら、Classic ASPが提供している多くのテクノロジを引き継ぎ、拡張することも求められたため、こういった難題の解決はより難しいものとなった。このような難題に苦戦したMicrosoftは結局、10年を待たずしてASP.NET MVCの効率的なモデルを代替として投入する決断を下した。しかしWebフォームはWindowsフォームと同様に、それまでのシステムとの類似性のおかげで急速に普及していたため、Webフォームを使用したウェブアプリケーションは今後もしばらく残り続けるだろう。

#9:Java

 Javaの勢いは衰えるところを知らない。そのエコシステムはいまだ力強く、活気に満ちている。このため、「レガシー」と呼ばれる日が万一やって来たとしても、まだまだ長い年月が残されていると言えるだろう。Javaが業界ウォッチャーからしばしば「現代のCOBOL」と呼ばれているのもある意味納得のいく話だ。JavaはCOBOLを必要とする分野にとって魅力的ないくつかの特長(*NIXサーバ上やメインフレーム上で稼働するなど)を有しているのである。Javaはこういった分野に深く入り込んでおり、(ウェブ開発のような)華やかな用途で使われなくなったとしても、メインフレームの世界で重要な位置を占め続けるはずだ。

#10:HTML

 信じ難いことかもしれないものの、ウェブはかつて、ドキュメントをオンライン上に置いておくことで、どこからでもアクセスできるというものでしかなかった。それから約20年後、HTMLは今や、コンピュータの利用方法に想像を絶するような革命をもたらし、開発システムとしても広く利用されている。しかも面白いことにHTMLは、HTML5が登場するまで今日のような利用方法を想定してきちんと設計されていなかったのである。それはともかく、HTML(あるいはその後継)が存在しない世界など想像することはできないはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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