協業パートナーのプライスウォーターハウスクーパーズが賛同コメントで「「Oracle Identity Management は従来のID管理のあり方を根本的に変える」と語っていたポイントは、まさにここにある。
「システムエンジニアにこれから求められるのは、変化をチャンスととらえて、成長分野へチャレンジすることである」
(米EMC Chad Sakac シニアバイスプレジデント)
EMCジャパンが7月26日、米EMCグローバルプリセールス担当シニアバイスプレジデントであるSakac氏の来日を機にプレスラウンドテーブルを開いた。冒頭の発言はその中で、システムエンジニア(SE)に今後求められることについて語ったものである。
Sakac氏が来日したのは、EMCジャパンが同日から3日間、社内および協業パートナーのSEを対象にしたプライベートイベントで基調講演を行うためだ。同氏は「仮想化の第一人者」とも呼ばれており、社内および協業パートナー、さらには顧客のSEたちと共同作業を行うなど太いパイプを持っているという。
米EMC Chad Sakac シニアバイスプレジデント
プレスラウンドテーブルでは、Sakac氏よりEMCのグローバルプリセールス活動やビジネス展開についての説明があったが、ここでは冒頭の発言を含めて、質疑応答で筆者が問うたSEの今後の行方についての同氏の回答を紹介しておきたい。筆者の質問は「今後クラウド化が進み、従来のシステム構築におけるシステムインテグレーション(SI)の仕事が減少する中で、SEは何を考え、どう動けばいいか」というものだ。
「SEの仕事がなくなるわけではなく、これまで培ってきた技術スキルは今後も価値がある。ただ、今後の成長分野が従来のSIから、クラウドを舞台としたオーケストレーションやアプリケーション、ビッグデータの分析といった領域へ変化していくことは確かなので、SEもそうした変化に対応していく必要がある」
こう語ったSakac氏が、全てのSEに向けたメッセージとして最後に強調したのが、冒頭の発言である。
ちなみにEMCの社内では、自らの社名の頭文字を引用して「Everything Must Change」とのスローガンが掲げられているとか。EMCの社風を垣間見る言葉である。
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