Forresterは、社内でBYODに対する要求が高まっていく要因を4つ挙げている。
#1:従業員は「Windows XP」をあまりにも長い間使い続けている
Windows XPはリリースされてから11年が経過しているものの、いまだに企業のデスクトップPCやノートPCの半数以上で稼働し続けている。このレポートでは「自宅で『Windows 7』や、『OS X Lion』に慣れ親しんでいる従業員にとって、職場でWindows XPの使用を強制されるのは苦痛なのである」と記されている。
#2:マネジメントツールやプラクティスが時代遅れとなっている
Forresterは、エンドポイントマネジメントやエンドポイントセキュリティのためのツールやプラクティスのほとんどが、2000年代の初頭に『Windows 2000』向けやWindows XP向けとして開発されたものであるという事実を指摘している。その後、時とともにこういったプラクティスは、その根拠となっていた状況が大きく変化することで陳腐化してしまったのである。同レポートには「Mac OSで言えばOS X Lion、Windowsで言えばWindows 7といったOSはどちらも、それ以前のOSと比べるとさまざまな点で大きく異なっているものの、企業のITではいまだに時代遅れのマネジメントツールや技術が使われ続けている」と記されている。
#3:PCのロックダウンを行うことで生産性のボトルネックが生み出される
今では多くの従業員が、会社から提供されたコンピュータと自らのコンピュータという2台のコンピュータを使うことで、会社によるIT機器のロックダウンを迂回するようになっている。同レポートによると、「彼らはその後、コンピュータ間でファイルをやり取りするために、電子メールや『Dropbox』、言うまでもなくUSBメモリといったものを使った裏口を見つけ出し、セキュリティレベルを実質的に低下させてしまう」のだという。
#4:PCリソースを大量に消費するプロセスが稼働している
Forresterによると、会社のPC上で稼働しているプロセスのうち半数近くが従業員の日々の仕事とは何の関係もないものであり、大きな不満を引き起こす原因になっているという。同レポートでは「最大の元凶としてウイルス対策ソフトウェアやセキュリティエージェント、データバックアッププロセス、システム管理の他、アプリケーションアップデータといったさまざまなプロセスを挙げることができる。こういったエージェントは稼働の際、自身のメモリを確保し、ディスクI/OやCPUといったその他のリソースを占有することで、定期的に、しばしば数分間にもわたってユーザーの作業に割り込んでくる」と記されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。