#3:Linuxがゲーム向けプラットフォームとしての地歩を固める
ValveがLinux版の「Steam」を開発しているおかげで、Linuxに向けたゲームの大規模な流入が予想される。カーネルやOSの信頼性を考えた場合、ユーザーとゲームデザイナー双方がこのプラットフォームに移行し始めるだろう。いったんすべてが軌道に乗れば、Linux搭載デスクトップPCを使用する人も増え始め、その市場シェアに影響を与えることになるはずだ。
#4:Ubuntu搭載スマートフォンが登場する
Canonicalの創設者であるMark Shuttleworth氏は以前からこのことを説き続けており、筆者は2013年が実現の年になると確信している。既にNexCreaという企業が、1台のUbuntu搭載スマートフォンを頭脳として使う独創的なデバイス(ノートPCとタブレット)の開発を行っている。確かにこれは現在のところ、ただのアイデアでしかない(この企業はいまだに資金調達先を探している段階だ)。しかし、「Ubuntu for Android」は実現への道を進んでおり、2013年はそのプロジェクトが実を結ぶ年になるだろう。
#5:ある大手ディストリビューションの開発が終了する
今回の予想のうち、これはあまり書きたくなかったものである。筆者の予想では、とある「大手」ディストリビューションが資金援助を打ち切られ、別プロジェクトに分岐するか、開発終了の憂き目に遭うことになる。どのディストリビューションが「Corel Linux」と同じこういった道をたどるのかというと、それは「Mandriva Linux」だ。このディストリビューションは、リリースされてからしばらく経っており、「Mageia」という分岐プロジェクトも生み出している。そして今ではMageiaの勢いが増してきた結果、Mandrivaは2013年にその役目を終えることになるというのが筆者の考えだ。喜ばしいニュースはあるのかって?実際のところMandrivaの開発終了は、Linuxやオープンソースの世界全体にほとんど影響を与えないはずだ。