電通国際情報サービス(ISID)は6月25日、統合基幹業務システム(ERP)パッケージ「SAP ERP」を月額料金で利用できるクラウドサービス「BusinessACXEL for SAP ERP」(BusinessACXEL)を短期、固定価格で導入するサービスの提供を開始した。税別の標準価格は990万円、期間は3カ月となっている。
BusinessACXELは、中堅中小企業向けの「SAP Business All-in-One」をIaaS/PaaS「Amazon Web Services」上で稼働させる。SAP ERPのライセンスや保守、システム運用を一つのサービスとして統合させた。1ユーザーあたり月額1万5000円から利用できる(税別)。
今回提供が始まったサービスは、BusinessACXELの導入時に必要となる導入支援作業を使用する機能や支援メニューなどをあらかじめ限定して、提供するものになる。環境準備、実機で機能を検証しながら本番運用をシミュレーションする「CRP」、トレーニング支援と移行支援を3カ月で実施。1カ月の本番稼働支援も含めて990万円で提供する。
対象となる機能は、財務会計と管理会計の2つ。財務会計は総勘定元帳、債権管理、債務管理。管理会計は利益センター管理、原価センター管理。
今回のサービスは、SAPを短期に導入するサービス「SAP Rapid Deployment Solutions(RDS)」の承認を日本で初めて取得したものになる。SAP RDSは、SAPアプリケーションを導入する時にソフトウェアのライセンスや導入、教育支援などの標準的なメニューをまとめたもの。使用する機能を限定して、パラメータを事前に設定して導入が容易になるという。