
White氏は、いずれこのプラットフォームをRaspberry Piのボード1000枚まで大きくし、Amazon Web Services(AWS)が動かしているようなプラットフォームのアーキテクチャをよりよく模倣できるものにしたいと考えている。
「今は56ノードだが、1000ノードのRaspberry Piクラウドにしたい。大規模化のよい点は、ネットワークの容量が大きくなり、アーキテクチャもより複雑になるということだ。現在は相互作用する複数のクラスタは持っていないが、いずれそういうものも扱えるようにしたい」と同氏は言う。
「教えるのにシミュレータしか使っていなかったり、AWSを使わせるだけでは、大手のプロバイダーが解決する必要のある実践的・技術的な問題や、実際にクラウドを運用する際に必要な低レベルでのハッキングについては理解できない。大規模化していけば、ネットワークのボトルネックなどの他の問題も出てくるはずだ」
同氏らは、このクラスタ上でクラウドプラットフォームを動かしているだけでなく、これを使ってHadoopを直接動かす実験も行っている。
このプロジェクトは、グラスゴー大学のLearning and Teaching Development Fund(学習・教授法開発基金)の支援を受けている。