
このクラウドプラットフォームの主な用途は教育のツールだ。一部の学生が、修士号取得のため最終学年のプロジェクトで、このインフラの作成に携わった。他の学生たちは、研究プロジェクトを進め、Pythonでルーターを制御するRESTfulウェブインターフェースのプログラミングをしたり、システム内で何が起こっているかを調べるためのツールを開発したりしている。
Raspberry Piのクラウドは、学生がクラウドプラットフォームの働きを理解するのに、以前大学で使っていたソフトウェアモデルよりも役に立っている。
「Raspberry Piのクラウドを使えば、通常ならデータセンターへの物理アクセスがなければできないような形で、学生がインフラを構築して変更したり、ネットワークを変更したりすることができる」とWhite氏は言う。
このプラットフォームのネットワークは、クラウドプラットフォームのネットワークを模して構成されており、ラックの上にあるスイッチが、各ラックに収められている14枚のRaspberry Piのボードをつないでいる。
グラスゴー大学はルータやスイッチ上でOpenFlowソフトウェアを動かして、ネットワーク層を仮想化している。OpenFlowを使っているため、IPベースではなくMacアドレスベースのルーティングが可能であり、ラック間の仮想コンテナの移動が簡単になっている。