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ドコモのALADIN--日本最大級の顧客情報管理システムに見るWebLogic活用法

森英幸

2013-11-07 07:30

 日本オラクルは10月22日と23日の2日間、プライベートイベント「Oracle Days Tokyo 2013」を開催した。ここでは、23日に実施された「WebLogic Server」に関するセッション「Oracle WebLogic Server最新情報+NTTドコモ『ALADIN』での活用事例」の模様を伝える。

Release 12.1.2の新機能

日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 製品戦略部 担当シニアマネジャー 新井庸介氏
日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 製品戦略部 担当シニアマネジャー 新井庸介氏

 最初に、日本オラクルのFusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 製品戦略部 担当シニアマネジャー、新井庸介氏から、オラクルにおけるWebLogic Serverの開発方針の説明と、WebLogic Server 12cの最新版、Release 12.1.2の機能強化のポイントが紹介された。

 新井氏は、WebLogic Serverをはじめとするオラクルのアプリケーション基盤製品では、次の3点が主な開発コンセプトとして掲げられていると指摘する。

  • ミッションクリティカルプラットフォーム
  • 高い運用管理性
  • Modern Development Platform

 これらへの注力は、クラウドへの集約や大量のトランザクションが発生するモバイルアプリケーションの増加など、アプリケーション基盤を取り巻く状況の変化を反映したものだという。

 続けて新井氏は、この3点に沿って7月にリリースされた「WebLogic Server 12c」の2つ目のリリース「Release 12.1.2」の新機能を紹介した。

 「ミッションクリティカルプラットフォーム」を実現するための改善として挙げられたのは「Oracle Database」との連携の強化。例えば、データベースサーバに障害が発生した際にSQLを再実行する仕組みや、集約性を高めるためのマルチテナントデータベースへの対応、データベースとのコネクションを再利用して実行効率を高めるDRCPといった機能が利用できるようになったという。

WebLogic Server 12c Relase 12.1.2ではマルチテナントDB対応など、<br>Oracle Databaseとの連携機能が強化されている
WebLogic Server 12c Relase 12.1.2ではマルチテナントDB対応など、
Oracle Databaseとの連携機能が強化されている

 次の「高い運用管理性」では、オラクルの統合運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager 12c」を紹介。Enterprise Managerを使うと、配備されているWebLogic Serverのインスタンスをまとめて管理できる。例えば、処理が遅くなったときにどのレイヤに時間がかかっているのかを調べるといった性能の一元管理が可能なほか、各WebLogic Serverの構成を確認して、どのバージョンが稼働しているか、パッチの適用漏れがないかを調べたり、WebLogic Serverをデプロイするといった構成の一元管理も可能だ。

 運用管理性を高めるもう1つのツールとして「Java Flight Recorder」も紹介された。このツールは、アプリケーションの稼働情報を自動的に蓄積しておくことで、再現テストをすることなく障害や性能低下の原因究明を可能にするものだ。最新版のJava Flight Recorderでは、従来からの「JRockit Real Time JVM」に加え、「HotSpot JVM」にも対応。新たな解析画面が追加されているという。

 3番目の「Modern Development Platform」に向けた改善点としては、まず、Java EE 6への対応が紹介された。WebLogic Server 12cはJava EE 6に対応したことで、より短いコード行数、より少ない設定ファイルでアプリケーション開発ができる。開発生産性が高まるだけでなく、コード量の削減により保守性も向上するという。

 さらに、Release 12.1.2ではモバイルアプリケーションの開発を効率化する2つのプッシュ配信機能が利用できる。1つは、HTML5アプリケーションで注目されている「WebSocket」。クライアントアプリケーションとアプリケーションサーバ間でプッシュ配信を可能にする機能だ。もう1つは「TopLink DS(Data Service)」という機能で、こちらはデータベースとアプリケーションサーバ間でプッシュ配信できる。

 WebSocketとTopLink DSを組み合わせれば、データベースとクライアントアプリケーション間のエンドツーエンドのプッシュ配信が実現できるわけだ。まさに、Modern Development Platformを標榜するにふさわしい機能といえるだろう。

WebLogic Server 12c Release 12.1.2では、WebSocketとTopLink DSを併用することでエンド・ツー・エンドのプッシュ配信が可能になった
WebLogic Server 12c Release 12.1.2では、WebSocketとTopLink DSを併用することでエンド・ツー・エンドのプッシュ配信が可能になった

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