Lim氏はCAの強みについてこう強調した。
「われわれの技術はエンドツーエンドだ。モバイルデバイスでクラウド上のアプリケーションを利用し、そのトランザクションが多様なアプリケーションやサーバ、ネットワークにつながる。それがレスポンスとなって戻ってくる場合、それはエンドユーザーにとって良好な体験である必要があり、早くなければならない。エンドツーエンドの能力がなければ、メインフレームも含め問題の所在もわからない」
またLim氏は「CAの技術は異種環境に手慣れている」と話す。「メインフレームやUNIX、仮想化技術、当社はどれにでも対応できる。選択はユーザーに委ねられている。たとえば、どの企業もデータセンターでは多様なアーキテクチャを使っている。一つのアーキテクチャだけということはまずない。だからこそ、この選択肢が多彩であることが大きな意味を持っている。ハードウェアに囲い込まれることはない。囲い込みで企業のイノベーションを阻害することになってはならない」
Lim氏は「ツールベンダーはさまざまあるが、われわれの強みはCAの共通のレイヤ、プラットフォームを使ってもらうことでデータを交換できることだ。非常に高度なアナリティクスをすることも可能だ。トランザクションのセキュリティも確保できる。同一のプラットフォーム上でさまざまな要素が十分につながっているからだ」と述べ、同社の技術の優位性を強調した。

レガシーを俊敏性の高いインフラに変える
Lim氏は「われわれは顧客を支援しながら、ビジネス、サービスのイノベーションを加速化することに専心している。それが最終的に顧客の売上向上に貢献している。ツールを提供するとともに、いかにして開発テストのサイクルを短縮化し、リリースの加速化ができるかなどを考え、ITの変革でレガシーを俊敏性の高いインフラに変える。そこでは、セキュリティが大事だ。エンドツーエンドのセキュリティアーキテクチャを提供している。あるシステムに誰がアクセスでき、何ができるのか、何らかのトラブルが起きたら、どう対処すべきかまでを含め対処できる」と述べ、同社の強みを再度強調した。
同社はメインフレームは依然、重要だと考えている。「クレジットカードの決済や支払いのシステムなど金融トランザクションの70%はメインフレームで処理されている。だから、メインフレームにつながる機能は不可欠だ。分散システムだけではうまくいかない。やはり、メインフレームとほかのシステムを接続していかなければならない」からだ。
最後にLim氏は以下のように語りかけた。
「新たな市場参入を果たすにはどうすればよいのか。CAは、常に知識や技術などを最終的にパートナーと一緒に活用し、パートナーを通じてできるだけ多くの顧客に届けたい。多くの企業がビジネスをアジア太平洋に拡大する際、CAは確実で十分に支援できる。また、そのような企業を手助けでき、イノベーションを加速させるパートナーを持っている。財務、通信、小売り、製造業、医療、輸送などあらゆる業種に製品を提供している。2014年が近付いている。分水嶺の一年になる。是非一緒にデジタル革命を担っていきたい」