NECとSAPは1月9日、統合基幹業務システム(ERP)をSaaSで利用できる「SAP Business ByDesign」でグローバルな協業契約を締結したと発表した。Business ByDesignでの協業契約は世界初という。
これまでBusiness ByDesignが提供されていなかったシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナムの東南アジア6カ国へ向けて、NECが各国の法制度や商習慣に対応した追加機能を優先的に開発、Business ByDesignと組み合わせたSaaS「NEC Global Localization Package for SAP Business ByDesign」として先行提供する。
すでにBusiness ByDesignが提供されている17カ国でも、同様に追加機能の開発、Business ByDesignと組み合わせたサービスの提供を予定している。5月から提供する予定であり、税別価格は1拠点20ユーザーライセンスで年額500万円から。
NECは、本社にERPパッケージ「SAP ERP」を導入済みの日系企業、海外のローカル企業、政府機関や公共サービス事業者などを対象とし、今後3年間で300拠点への販売を目指すとしている。
中規模拠点向けのBusiness ByDesignは短期間で導入でき、会計や人事管理、営業、マーケティング、調達・購買、顧客管理、サプライチェーン管理などに対応している。SAP ERPをはじめ他社ERPパッケージとも連携できる。2007年から提供されているが、日本では2013年11月から提供されている。これまでに約1100社の導入実績があるという。