
メインフレームは過去の栄光にすがるための遺物ではなく、いまだに現代のビジネスを支える主役であり続けている。
現代のデータセンターにはx86サーバが多数設置されているものの、メインフレームも政府や大企業のトランザクション処理やバックオフィス処理に活用され続けている。
メインフレームは一般的に、I/Oの非常に多いタスクを扱えるため、1秒間に数千ものトランザクション処理や、数万単位のユーザーやアプリケーションを扱う並列実行処理に向いている。
IBMの推定では、毎秒110万件のトランザクションがメインフレームで処理されている。そしてクレジットカード分野に目を向けると、トランザクションの大半がメインフレームによって処理されており、その処理金額は日本の年間国内総生産(GDP)に等しい6兆ドルにのぼっている。
また企業は、ミッションクリティカルなアプリケーションをメインフレームから他のシステムに移行することに難色を示す場合もあり、そういった企業は長年使ってきているプラットフォーム上で稼働するシステムの安定性の方を重視している。
写真のマシンは、IBMにおける現代のメインフレームファミリであるzEnterprise Systemだ。
提供:IBM