
この「System/360 model 85」の写真を見てもらえば想像がつくように、最初のメインフレームコンピュータは複数の部屋を占有するくらいの大きさで、さまざまなコンポーネントすべてが正しく動作しているのかをオペレーターが歩き回ってチェックする必要もあった。IBMはS/360というレンジで、ローエンドのマシンから、当時におけるIBMの最上位コンピュータの2倍くらいパワフルなコンピュータに至るまでの、あらゆるニーズに対応できるメインフレームを提供しようとしていた。
IBMはS/360の開発に当時の年間売上高のほぼ倍に当たる50億ドルを投資した。しかし、その賭けは功を奏し、S/360はIBMに大きな成功をもたらした。そして、そのアーキテクチャは現在のほとんどのメインフレームにも影響を与えている。
提供:IBM