5月20日のダウ平均株価は、前日比137.55ドル(0.83%)安の16374.31ドル。IT企業の多いNASDAQ平均株価は前日比28.92ドル(0.70%)安の4096.89ドル。S&P 500は12.25ドル(0.65%)安の1872.83ドルだった。
IT分野の主要企業の動きは以下の通り。表の17社中、上昇したのは3社、13社が下落した。上昇率が最も高かったのは1.49%高のAmazon。下落率が最も高かったのは2.00%安のVMwareだった。
1.49%上昇したAmazonについて、 投資情報サイト「TheStreet」でhawn Ingram氏は「小売り株が下落した日にアマゾンが上昇」とのコラムを寄せた。2014年の第一四半期と第二四半期の間に、アマゾンが小売り企業の市場シェアの一部を奪うと予想するアナリストがいると指摘する。消費者の購買行動がオンラインやモバイルショッピングへと変化していることが背景にある。
この日、StaplesやDick's Sporting Goods、Urban Outfittersといった小売企業が相次いで下落した。 TheStreetは独自に発表しているレーティングで、Amazonを「Hold」と判断。ただし、同社への見方は強弱分かれたものになっているという。
強気との見方の理由は、売上高が小売業の平均成長率4.5%を大きく上回り、四半期ベースで対前年比22.8%増であること。また、直近の四半期で1株当たり利益が、前年同期比で27.8%増加している点も加えていた。
一方、弱気の理由は純利益率の低さ。0.54%という純利益率は、業界平均に及ばないとのこと。また、25億ドルあまりのキャッシュフローは対前年比5.48%減少。その上、現金化率の伸びで、Amazonは業界平均を著しく下回っているとしている。
(出典:Google Finance www.google.com/finance)