クラウド統合ネットワークでは、当初、日立のデータセンター間で高速にバックアップする「高速バックアップ用ネットワークサービス」と、AWSと連携する「クラウド間接続サービス for Amazon Web Services」の2つが提供される。高速バックアップ用ネットワークサービスは価格は月額200万円から、10月から開始する予定。クラウド間接続サービス for Amazon Web Servicesは、価格は月額50万円から、12月から開始予定となっている。
また、「クラウドセキュリティサービス」として、プライベートクラウドとSaaSなどを安全に接続するためにシングルサインオン基盤を提供する「セキュリティゲートウェイサービス(認証連携)」や、日立システムズが提供するセキュリティ監視センター(SOC)サービスなどを提供する。価格は月額90万円から。セキュリティゲートウェイサービスは12月から開始予定だ。
さらに、SaaSを「SaaSビジネス基盤」として強化したほか、クラウド上に業務システムを構築する「サービスインテグレーション」を新しいクラウド基盤に体系化した。
SaaSビジネス基盤は、これまでSaaS事業支援サービスとして提供していたもので、日立企業間メディアサービス「TWX-21」の基盤開発、運用ノウハウを活用。当初、アセンテック、サイボウズ、NTTデータイントラマート、Sansan、ウイングアーク1stなど10社がサービスを提供する。サービスインテグレーションでは、新たにクラウドシステムの構築ノウハウや技術を類型化して適用しやすくした「日立クラウドデザインパターン」を導入した。
中村氏は、今後もクラウド基盤開発のプロジェクトの成果にもとづいた新サービスを投入していくとした。

新サービスの概要(日立製作所提供)