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今さら聞けないSSPの仕組みと日本における過去と未来

工藤智昭(ジーニー)

2014-12-19 07:30

 株式会社ジーニーという会社を経営しております工藤智昭と申します。今回、SSP(Supply Side Platform)という、媒体社(インターネットメディア)の広告枠の販売、収益最大化サービスの日本市場におけるこれまでの変遷と将来について連載いたします。第1回はSSPの基本的な仕組みと日本市場での成り立ちについてお話します。

SSPの基本的な仕組み

 SSPはオンライン上のサービスです。媒体社はSSP事業者の管理画面にログインし、予め広告配信の設定をしておきます。一般のウェブサイトでは、実際に広告を配信するために通常10行以下のJavaScriptのタグを発行します。スマートフォンアプリの場合はSDK(Software Development Kit)を利用し、APIで広告を取得してアプリ上に配信します。

 ウェブサイトのオーナーは広告を表示したい位置に、そのJavaScriptのコードを記載する事で広告配信が始まります。あまりプログラミングに詳しくない人でも、極めてシンプルな作業で広告配信が可能です。細かい設定は管理画面から行います。

 ユーザー が媒体社のサイトにアクセスして来た際、SSPは接続しているDSP(Demand Side Platform)にユーザーの情報を提供し、オークションを開催します。DSPは該当ユーザーと広告枠に対し、入札の意思表示と入札を希望する場合は価格を伝達します。SSPは同時に、リアルタイムオークションの機能を持たないアドネットワークのような広告配信事業者については収益予測を立てます。

 それらの各案件を比較し、どの案件を表示するかを決定します。その後、DSPやアドネットワークに落札通知を送るとともに、広告表示用のJavaScriptタグやiframeタグを受け取り、ウェブサイト上にタグを表示します。SSPはこの一連の流れを0.1秒前後で行います。ジーニーでは、DSPとアドネットワークの事業者を合わせて約80社と提携しています。

 DSPとSSPのオークションの通信はOpenRTBという業界標準のプロトコルがあり、OpenRTBをベースにしながら各社と実際のデータ項目をチューニングします。匿名化されたユーザーID、広告枠の情報、広告掲載サイトのジャンル、広告掲載位置、SSP側が保持しているユーザーのデモグラフィックデータ、行動データなどがあります。

 入札参加者を増加させればさせるほど、オークションの効果により1インプレッションあたりの価格が高くなる可能性があるものの、一方で1インプレッションを生みだすためのインフラコストが増大します。SSP事業者はそうしたジレンマに対して、コードの書き方、ロジック、ネットワークハードウェアなどさまざまな工夫で対応しています。


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