ユニアデックスは、複数システムのバックアップ方式を統合でき、またバックアップ先として複数のクラウド環境に対応できる「まとめてバックアップ for クラウド」を1月29日から提供している。税別価格は初期費用が10万円から、月額料金が100Gバイトからで4000円となっている。
現在、多くの企業のIT環境では、システムごとに別々にバックアップデータを取得し、障害時のバックアップデータのリストア手順も明確化されていないケースがある。今回のサービスでは、複数システムのバックアップの仕組みを統合でき、ITインフラ統制の強化につなげられるという。
まとめてバックアップ for クラウドの概要図(ユニアデックス提供)
バックアップ先の環境として、日本ユニシスグループのクラウド基盤「U-Cloud IaaS」だけでなく、他社クラウドもデータの重要度やクラウド利用料などといったユーザー企業の要件に応じて選択できる。サービス開始時にはU-Cloud IaaSとAmazon Web Servicesに対応している。
バックアップソフトウエアとして、業界最高水準と説明する重複排除機能を保持するCommVault Systemsの「Simpana」を採用。顧客環境からクラウド環境へデータ転送時の回線に与える負荷を抑制できるとしている。
バックアップ対象のデータ容量に応じた月額従量課金制サービスのため、サービスの利用開始と停止、バックアップ対象容量の増減など、顧客の要望に合わせて柔軟に対応できると説明している。
同社は2014年10月に「お客さまのICT環境最適化の実現」のために「クラウドがつながる・クラウドがみえる」ことをコンセプトとした「クラウドフェデレーション」を発表しており、今回のサービスはその構成要素の一つになる。