株価は「石の上にも3年」か
Tim CookがSteve Jobsから最高経営責任者(CEO)のバトンを受けとったのが2011年の8月後半だが、下掲のグラフはそのときからの株価推移を示したもの。2011年8月26日の株価は54.80ドルで、2012年9月21日には100ドルの大台に乗っていた(株式7分割があったのは2014年6月)。
100ドル台に再び乗ったのが2014年8月後半なので、3年は少し大袈裟かもしれないが、こうしてみると長い間ウォール街からの風当たりの強い時期が続いていたことも改めて思い出される。
“IBMを買える”現金残高1780億ドル
Appleの現金残高が2014年12月末時点で1780億ドルまで増えたことで、「IBMでも買えてしまう規模になった」とするコメントをどこかの記事で見かけたが、この1780億ドルで買えない会社を探す方がおそらく難しいのではないか。
IT関連業界に限ってみれば、Google(時価総額3498億ドル)、Microsoft(同3474億ドル)、Alibaba(同2569億ドル)、Facebook(同2102億ドル)、それにOracle(同1887億ドル)くらいしか“買えない会社”はなく、逆にIntel(同1642億ドル)、IBM(同1517億ドル)、Amazon(同1416億ドル)あたりはやすやすと買えてしまいそうだ。
Chanel、Hermes、Apple…新興市場での二極化予想
今回の決算発表では、中国市場での売り上げが前年比70%増の161億ドルに達したという点も大きく採り上げられていた。まさに「China Mobile効果」といったところかもしれない。
これについてBloombergでは「AppleがiPhoneの売り込みに成功したのは、富裕層向けの“高級品”として希少価値をアピールしたから」「万人に向けてさまざまな製品を、というSamsungのやり方は裏目に出た」などとする記事を載せている。