ゲオホールディングスは、本部と店舗との連絡にグループウェアやメールを使っていたが、新たに多店舗運営を支援する専用クラウドサービスを導入、2014年12月より全国の1300店舗を超える直営店で利用を開始した。サービスを提供するドリーム・アーツが2月19日、発表した。
ゲオHDは、「ゲオショップ」「ジャンブルストア」「セカンドストリート」などのリユースショップを全国で展開、直営店だけで1300以上の店舗へと急成長してきた。この店舗網拡大の中で、本部と店舗間の連携体制に関して課題意識を抱えていたという。
店舗は本部から毎月平均150通ほどの大量の情報をグループウェアやメールで受け取っており、さらに本部やエリアマネジャーからも別途毎月400通ほどの業務指示が店舗へ送られていた。
そのため、指示を出された店舗以外は、どのような業務指示が、いつ出ているのかといった情報の把握が困難で、店舗への業務で抜け漏れが生じてもカバーできる体制が徹底されていなかったとのこと。
より効率的な情報流通体制を目指し、店舗の業務を可視化するため、新たに導入したのが、流通、小売業の本部と店舗間のコミュニケーションに特化したドリーム・アーツのクラウドサービス「Shopらん」。情報ポータル機能、お知らせ機能、商売カレンダ機能などにより、本部と店舗の間のやりとりと情報の洪水を整理し、時間の使い方を変え、販売力の向上に貢献することが可能。
この導入により、店舗でその日に行うべき業務が一覧で見やすく表示されるため、スケジュール管理がスムーズに行うことができるようになると期待される。また、店舗へ届く情報が全てShopらん上に集約される体制へと変わったことで、本部側でも店舗の業務量が把握できるようになり、店舗へ業務指示を出すタイミングを調整できるようになった。
さらに、これまでエリアマネジャーが仲介していた各店舗のアンケート回答の収集を、Shopらんのアンケート機能を活用して本部が直接実施することで業務スピードが向上するとのこと。
Shopらん導入前後の業務体制イメージ