オープンソースクラウドプロジェクト「OpenStack」を手がけるMirantisは米国時間8月24日、Intelとの提携を発表した。この一部として、MirantisはIntelより1億ドルの出資を受ける。提携を通じて、OpenStackへのエンタープライズ向け機能の導入を加速するという。
IntelとMirantisの開発者はOpenStackの高可用性、ストレージ、ネットワーク統合、ビックデータのサポートなどで協業する。またIntel CapitalはGoldman Sachsとともに1億ドルの投資ラウンドを率いた。
すでにMirantisに出資していたAugust Capital、Insight Venture Partners、Ericsson、Sapphire Ventures、WestSummit Capitalも参加した。
Mirantisの共同設立者で会長のAlex Freedland氏は、「われわれはIntelと手を組み、OpenStackが少しでも早くエンタープライズで利用できるようになるために投資する」と狙いを語った。
「最高情報責任者(CIO)が自社のクラウドインフラでどの技術を採用するのかを決定するにあたって、OpenStackは明確な選択肢の1つとなった。クラウドはまだ早期段階にあり、現時点ではVMware、Microsoft、OpenStackの3者が競っている状態だ」とFreedland氏述べる。
Mirantisの共同設立者で会長のAlex Freedland氏
提供:Mirantis
「だが、これとは別の戦いも進行している。10年後にどの程度のワークロードがオンプレミスに、どの程度がパブリッククラウドに、そして専用のプライベートクラウドになるのか。これはまだ分からない」と続けた。
ライバルとの競合こそ、今回のIntelとの協業の理由だ。協業により、エンタープライズ向けの機能の開発と導入を進めていく。
もう1つの目標は、オンプレミスインフラと、スケールに優れたAmazon、Googleとの間の戦いを五分五分にすることだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。