サイオステクノロジーは9月1日、Linux向けクラスタソフトウェアの新版「LifeKeeper for Linux v9」の販売を開始した。3年4カ月ぶりのメジャーバージョンとなる。
LifeKeeper for Linux v9では、DevOpsや“Infrastructure as Code”に対応するため、「Chef」での自動構成を実現するための機能が実装された。ChefはITインフラでの構成管理、展開作業を自動化するツール。Infrastructure as Codeは、コードでインフラの構成を管理するための仕組みであり、注目を集めつつある。
OSの設定からLifeKeeperの設定までを自動化できるという(サイオス提供)
ChefのサポートでRubyでプログラミングするようにインフラ構成をコードで管理できるようになり、インフラの構成管理、展開作業を自動化できる。サーバ環境を構築する際のスピードを向上させ、同じ構成のサーバを短時間で大量に複製できるようになるほか、人為的な作業ミスを排除でき、省力化と信頼性が向上するとメリットを説明している。
多くのインフラを構築、運用するエンジニアの利便性と作業効率向上のため、コマンドライン関連の機能も強化された。動作環境としてVMware vSphere 6にも対応し、vSphereの各種機能とLifeKeeperの連携や共存でアプリケーションを含めたトータルなシステムとして可用性を高められるとする。
サイオスは今後、パブリッククラウドとの連携を強化し、同一リージョン間のクラスタ構成にとどまらず、異なるクラウド間、オンプレミスとオフプレミスの間でのクラスタ構成も順次可能にしていくなど、継続的に機能を強化していくとしている。