「Winter '16」リリースでは、メモ上でのレポートや、活動での顧客検索機能が追加される。さらに、その先のロードマップでは、タスクのワークフローや承認、「Google Calendar」とのカレンダーの同期、電子メール送信時の添付ファイルの保存といった、ささやかではあるが有用な機能の追加が予定されている。
同社は早々に、Lightningには欠けている要素があることを認めている。そして、一部の参加者からは、本稼働製品が新機能の試験台になっているような感じがするという指摘があった。しかしSalesforceは、今後1年でLightningの欠けている要素を埋めていくつもりだとしている。発表者が、欠けている要素があるとした領域として、取引先および商談チーム、商談製品、キャンペーン、ケースフィードの作業管理関連、コミュニティー、ファイルフォルダなどを挙げた。
製品チームは、個別の製品に対して提案されたアップデートについても多少説明した。「Chatter」には、フィードの投稿やコメントを編集できる機能、レコードフィード上でのレポートの機能が「Summer '15」リリースで追加されている。Winter '16リリースでは、リッチテキストフォーマットによるChatterフィードの投稿の機能などが提供される予定だ。
「Service Cloud」のユーザーは、新規ケースの作成中に、その場で新しい取引先責任者を入力できるようになる。また、電子メールの件名フィールドに入力できる文字数を増やすとともに、ユーザー向けにナレッジ上でのレポート機能も追加する。
同社は今後のService Cloudで、納入商品の階層を重視するとともに、電子メール挿入へのショートカットの追加や、ナレッジを再デザインして、ワークフロールールと電子メールアラートのアップデートを行う予定だ。
アナリティクスが大好きな人々のために、Winter '16リリースでは、レポートやダッシュボードの新たなアップデートが数多く行われる予定である。新たなチャート機能、新しいダッシュボード表示ページとビルダー、インタラクティブなレポート実行ページ、新しいレポートとダッシュボードのためのホームタブ、さらにリストビュー上でのチャート表示が登場することになっている。
プラットフォームのアップデートという点では、Salesforceはプロセスビルダーにバルク化機能を追加しようとしている。Salesforceのウェブサイトによれば、何かが「バルク化」されるという場合、それは単に「複数レコードの処理を扱えるように構成する」という意味である。
そのほかに、ユーザーは条件ごとに複数の予定されたアクションを追加できるようになる。これは例えば、1つの条件で、月曜日と金曜日の両方に予定を入れられるということだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。