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Fintechの正体

Fintechにおけるベンチャーの重要性(後編)--なぜマネーフォワードは拡大したか - (page 3)

瀧 俊雄

2015-10-09 07:30

調整コストのかからないベンチャーの優位性

 上記に述べてきた創業経緯では、失敗を前提とした仮説検証、短いPDCAサイクル、大胆な経営資源の変更など、事業領域が定義されない期間は機敏な意思決定ができることが重要であった。

 1つの可能性として、大企業の新規事業として同じ事業運営は可能であったかもしれない。だが、矢継ぎ早の判断に対するステークホルダーへの説明の粒度や、ユーザーから見た「データの預け先」としての中立性の側面において、これほどのスピードある展開は発揮できなかったものと思われる。

 もちろん、例えば食べログ(運営会社はカカクコム)のように、サービス満足度や成長性の高い社内ベンチャーの事例は存在する。しかしながら、これまでの経験上、意思決定の機敏さにおいてはベンチャーに分があるものと感じている。

 ひるがえってFintechの最前線の動向を見るに、今世界では、ベンチャーが築き上げてきた新しいモデルと、どのように既存のプレーヤーが組んでいくか、という点が大きな課題となっている。

 次回以降では、個別の領域での新しいプレーヤーと、既存のプレーヤーの関わりを見ていくこととしたい。

瀧 俊雄
取締役 兼 Fintech研究所長
1981年東京都生まれ。 慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村證券入社。野村資本市場研究所にて、家計行動、年金制度、金融機関ビジネスモデル等の研究業務に従事。スタンフォード大学経営大学院、野村ホールディングスの企画部門を経て、2012年よりマネーフォワードの設立に参画。自動家計簿サービスアプリ「マネーフォワード」と、会計や給与計算、請求書発行などのバックオフィス業務向けアプリ「MFクラウド」シリーズを展開している。

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