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Fintechの正体

実体化するFintech(前編)--幻滅と安定への2016年 - (page 2)

瀧 俊雄

2016-02-02 07:30

 (4)の銀行におけるオープンAPIに関する検討はまだ模索の段階であるが、APIに関する取り組みの先進国であった英国やドイツなどに比べて、技術的な可能性で一気に日本が最前線に出る可能性がある政策である。

 API化は、銀行とその顧客である預金者/融資先の間で、新たな関係性をもたらしうる技術の方向性であり、後述するように店舗やATMがインターフェースとしての相対的な重要性を失っていく中で、金融機関が自らのプラットフォーム価値を発揮していくためのカギともいえる大事な技術的テーマでもある。

 身近なテーマとしては(6)キャッシュアウトがある。これは、コンビニやスーパーのレジにおけるデビットカード使用時に、商品の購入に加えて、現金そのものを商品のようにレジから受け取り、合計額の引き落としを受けるサービスである。小売店舗における金融機能が重要な拡大を遂げる1つの側面でもあるが、この動きも後述する個人と銀行の関係を一変しうるトピックといえる。

2016年のテーマは「第2世代化」

 2016年の政策面でのタイムフレームとしては、国会審議が国際会議等の日程の関係で、5月上旬までに終了を迎える見込みとなる。そのため、早ければ3月中には、実際に法律として施行されるFintech関連の政策が明確となっていく予定となる。

 そのような中、2015年に始まったテーマとしてのFintechの盛り上がりは1つの区切りを迎え、多くのステークホルダーを巻き込んで動いていた制度変化に向けたリソース確保の段階から、実務家による実体化の段階へと移行するものと考えられる。技術的な期待値も2015年中のさまざまな関心の高まりから、一旦は収まり、限られたメンバーによる顧客価値の発掘へと向かうものと考えられる。

 このような現象を表す1つの分析メソッドとして「ハイプサイクル」がある。


ハイプサイクル

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