Appleが、エンタープライズクラウドでAlphabetのGoogleと4~6億ドルの契約をしたことが報じられている。これは、Amazon Web Services(AWS)への依存を縮小するものと見られている。
これを報じたCRNによると、Googleは2015年後半に「Google Cloud Platform」の顧客としてAppleと契約したという。Appleは「iCloud」などのサービスの一部にAWSインフラを利用しており、AWSへの依存度を減らしてはいるが、利用を継続すると報じている。
契約の詳細は明らかになっておらず、4~6億ドルが年間の金額なのか容量に対する金額なのかはわからない。
AWSの代表者は、「不可解な話だ。エンタープライズとのビジネスを理解しているベンダーは顧客との秘密保持契約を尊重し、存在しない競争上の顧客離れのような動きをほのめかしたりしないからだ」とコメントしている。
オンラインファイル共有のDropboxは今週、自社ストレージサービス向けに独自の社内クラウドを構築することを明らかにした。DropboxはゆっくりとAWSから距離を置くことになる。
Dropboxは「Amazon Web Servicesはこれまでも、そして今後も引き続き貴重なパートナーだ。AWSのようなサービスがなければ、われわれがこれまでなし得たスピードで成長できなかった」とブログに記している。「われわれのユーザーと顧客が継続して成長するために、真剣に投資して独自の社内ストレージシステムを構築することにした」(AWS)
Dropboxはハイブリッドクラウドの道を模索することになり、自社データセンターに投資して、意味のあるところでAWSと協業するという。
音楽ストリーミングサービスSpotifyも、数カ月以内にインフラをGoogle Cloudに移行させる計画だ。Spotifyによると、コンテンツ配信サービス(音楽ファイルのストレージを含む)は今後もAWS上で管理するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。