Microsoftは米国時間4月27日、フロリダ州オーランドで開催中の「Xamarin Evolve 2016」カンファレンスで、「Xamarin」のソフトウェア開発キット(SDK)をオープンソース化したと発表した。
Microsoftは3月に開催した開発者カンファレンス「Build 2016」で、XamarinのSDK、ランタイム、ライブラリ、コマンドラインツールをオープンソース化する計画を発表した。また、Xamarinを「Visual Studio」のさまざまなリリースに追加費用なしで組み込むことも発表していた。
同社は今回、「Android」および「iOS」「OS X」向けのXamarin SDKをオープンソース化し、.NET Foundationに寄贈したという。そのライセンス形態は「Mono」プロジェクトと同じMITライセンスだ。また同社は、AndroidおよびiOS、OS X向けのネイティブなAPIバインディングや、これらのプラットフォーム向けのビルドに必要となるコマンドラインツール、クロスプラットフォームのUIフレームワークである「Xamarin.Forms」もすべてオープンソース化した。
またMicrosoftは、Xamarinを使用したC#でのネイティブなiOSアプリの開発を支援するために、「Visual Studio」と「Mac」のより容易な接続の実現にも取り組んでいる。Xamarinの「iOS Simulator remoting」を使用することで、開発者らはVisual Studio内からタッチスクリーンを使って自らのiOSアプリのシミュレーションや、対話的な実行が可能になる。さらに、「iOS USB remoting」を使用することで、「Windows」搭載PCに「iPad」や「iPhone」を接続し、Visual Studio内からアプリの配備やデバッグも可能になる。
Microsoftはこれらの他にも、Xamarin.Formsの新機能をいくつか披露した。例として、統合開発環境(IDE)である「Xamarin Studio」をVisual Studioにより近づけるための改善や、「Test Recorder Visual Studio」プラグインが挙げられる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。